1. HOME
  2. 臨床研究
  3. リンパ浮腫
  4. リンパ浮腫について
  5. リンパ浮腫について

リンパ浮腫

リンパ浮腫について

リンパ液は血液と同様に心臓から出て心臓に帰ります。
心臓から出た血液のうち9割が静脈から心臓へ帰りますが、残りの1割はリンパ管に入り、老廃物や免疫にかかわる白血球などを運んでいます。リンパ管に含まれているリンパ液は肩の付近で血液と合流しますが、このリンパ管が帰ってくる経路が壊れてしまい生じるのがリンパ浮腫です。

原因には、
1.がんの手術などでリンパ節を切除(リンパ節郭清)したり、放射線などでリンパ節にダメージが与えられたりした。
2.生まれつきリンパ管の機能が悪く、リンパ液を運ぶことができない。

などが挙げられます。

日本をはじめ先進国で多いのが1.のがん術後におけるリンパ浮腫になります。
通常であればリンパ管が集まり、体の中心に向かうのですが、この途中の経路が通行止めになってしまっているため、リンパの流れがうっ滞し、逆流を起こし皮膚にリンパ液が漏れだしてしまうことでリンパ浮腫を生じてしまいます。これにより生じるむくみがリンパ浮腫です。